脳はいいかげんにできている

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脳は進化論に則った偶然の産物にすぎず、

もちろん、脳によって生まれている知性も

所詮は偶然の産物である。

決して、インテリジェンスデザイン論のように

全知全能の神が作った作品には見えない。

 

 

なぜなら、脳の特徴がそれを物語っている。

1.マイナスの部分があっても

 取り除いたりできず、

 問題に対処するためにその場しのぎの

 解決策を付け加えることしかできない。

2.すでに使われている必要のない機能を

 止めることができない。

 使えないにも関わらず動き続ける機能がある

 

これらの特徴をもつ情報処理装置は

全知全能の神が作ったにしてはお粗末すぎる。

全知全能の神が作ったなら

使えない機能を取り除いたり止めたりする機能は最低でもつけているはずである。

 

 

しかし、この不器用かついいかげんな脳の特徴によって、

我々、人間は、

愛やセックス、夢や物語などを

「人間らしさ」と呼び感動したり楽しんだり

苦しんだりすることができる。

もし、人間がサイボーグ化したり

脳機能をいじったりできるようになり

これらの問題が解決するまでは

このいいかげんな「人間らしさ」を

思う存分楽しむほかない。